夢の中で遊ぶ

アラサー主婦の心の中

私の男は私の男の子だった。はみ出る母性。

私は年上好きだ。

 

年上の男性ばかりと付き合ってきた。

 

それはともかく、

私の男が可愛いのだ。

かっこいいから好きなんだと思っていたのに。

 

今付き合っている男性について考えていた。

その人とも年上だ。けっこう。

 

かっこいいところ、エロいところをとにかく考えていた。

しかし、私は彼の可愛さに気づいた。

 

可愛い。抱きしめたい。養いたい。自分のものにして誰にも渡したくない。

 

そんな思いが込み上げてきた。

 

はぁ、彼の配偶者が何故彼を選んだのかわかってしまった。

 

とにかく可愛いのである。

 

とにかく離したくなくなってしまう魅力が彼にはある。

 

これから見る目が変わるかもな。

 

普通に私以外が見ればちゃんとした大人の男性なのだが。

 

パーツが丸い。

顎が小さい。

 

そして甘いマスクと反対に恰幅がいい。

世間一般の完璧なボディとは違う。

私の大好きな躯体だ。

絶対に渡したくない。

 

可愛いじゃないか。

最高じゃないか。

 

拍手喝采

 

世に言う雑誌の中のようなイケメンなど求めていないのである。

 

私は彼のような母性を注げる男性を求めていたのである!

 

そして、特筆すべきは彼のその見た目とのギャップである。

彼ははっきり言って狡い。

 

彼は否定するだろうけど、狡い男。

狡いって言うのは頭がいいってことだ。

そして不器用だ。

全てが魅力なんだ。

 

どうしよう。本当にあの男が惜しい。

手に入れたい。

この衝動はどうしようもない。

 

私はぐうたらだから、あの人の面倒は見れない。

俺のこと、何にもしてくれないじゃないかー!って出て行かれてしまう。

何でもしてくれて、きちんとした人のところに彼は居たいはずだ。

はぁ、私がもっと家事や料理が好きな人種だったらよかったのかなぁ。

 

そんなことは一回死なないとできない。

私はかなり適当だ。

 

人のためにハウスキーピングできないし、人のために毎日料理なんて作れない。

 

今は家事をサボっても私の家族から怒られないのが救いだ。

 

どうにかして手に入れる方法はないかな。

 

手に入れるってまずは心をだよ。

そして肉体もだよ。

 

どうやら時間は奪えないな。

私たちは生活を共にできない。

 

あの男を完全に手に入れる必要はない。

そんな意気込みはムードを壊す。

 

私は彼をこの目に映して感じることが幸せだから。

妥協かな。

 

こんな日陰女、湿っぽいだろか。

 

いいや、私は彼を愛でたいのである。

出来るだけ頻度を多く。

 

彼を愛でられればそれでいいのである。

妥協かな。

 

私は彼を奪って閉じ込めたい。

自分だけの部屋の中に囲っておきたい。

 

しかし、それだとあの男の輝きがなくなってしまう。

 

そのうえ縛ることはいけないことだ。

だけど縛ってしまいたい。

 

激しい感情が生まれる源は私の男だ。

 

愛しているから。

 

私は彼に何もしてあげてないし、あちらも受け取れないだろう。

 

ただ障害に負けてはいけないのである。

目的もなくただ命を繋ぐほか、私たちの道はない。

 

私たちの道ですらないのかもしれない。

 

私ひとりのけもの道か。

 

手に入れたいなぁ。

こんなに愛しているのに。

 

こんなに可愛いのに。

 

気のせいかな。

荒ぶる彼はこわい。

 

それなのに今夜はとても抱きしめたい。

とにかく最上に甘やかしたい気分。

 

体全てを手に入れたい。

私の可愛いあの人。

 

抑えきれない。